調査・データ財務省が11日に発表した1-3月の法人企業景気予測調査結果によると、運輸・郵便事業者が自社の景況判断を「上昇」と回答した事業者の構成比 から「下降」を引いた現状判断(1-3月)のBSI(%ポイント)は、大企業で下降が上昇を12%ポイント上回った。中堅企業は19.4%ポイントの下降超過、中小企業でも下降が23.9%ポイント上回った。
4-6月の見通しは、大企業で3.3%ポイント上昇が下降を上回り、7-9月見通しは6.2%ポイントの上昇超過と、自社の景況見通しがより改善するとみている事業者が多いことが分かった。
中堅企業の4-6月見通しは3.5%ポイントのプラス、7-10月見通しも4.2%ポイントのプラスで、自社の景況見通しは改善するとする見方が多い。中小企業の4-6月見通しは0.1%ポイントの下降超過、7-9月見通しは2.7%ポイントと上昇が下降を上回る。運輸・郵便業のう ち大企業の調査結果の詳細は次の通り。
BSI | 1-3月(%ポイント) | 4-6月(%ポイント) | 7-9月(%ポイント) |
---|---|---|---|
自社の景況判断 | ▲12.0 | 3.3 | 6.2 |
国内の景況判断 | ▲ 6.6 | 0.7 | 2.6 |
売上高判断 | ▲ 8.4 | 3.3 | 10.7 |
経常利益判断 | ▲13.9 | 10.2 | 8.8 |
国内需要判断 | ▲ 7.7 | 2.2 | 8.4 |
海外需要判断 | ▲12.0 | ▲ 0.7 | 0.0 |
販売価格判断 | ▲ 1.1 | ▲ 1.4 | 1.1 |
仕入価格判断 | ▲11.3 | 0.0 | 2.2 |
資金繰り判断 | ▲ 2.9 | 4.0 | ▲ 0.7 |
金融機関の融資態度判断 | 5.9 | 2.9 | 1.5 |
設備判断 | ▲ 1.8 | ▲ 0.4 | ▲ 0.7 |
従業員数判断 | 13.9 | 9.5 | 9.2 |
臨時パート判断 | 1.4 | 0.7 | 0.4 |