調査・データ財務省が10日に発表した10-12月の法人企業景気予測調査結果によると、運輸・郵便事業者が自社の景況判断を「上昇」と回答した事業者の構成比から「下降」を引いた現状判断(10-12月)のBSI(%ポイント)は、大企業で下降が上昇を1.1%ポイント上回った。中堅企業は4.5%ポイントのプラスとなったが、中小企業では下降が6.6%ポイント上回った。
2015年1-3月の見通しは、大企業で9.9%ポイント下降が上昇を上回るが、15年4-7月見通しは4.2%ポイントの上昇超過と、自社の景況見通しがいったん悪化するものの、改善するとみている事業者が多いことが分かった。
中堅企業の15年1-3月見通しは21.6%ポイントの下降超過、15年4-7月見通しも1.7%ポイントの下降超過で、15年に入ると大企業以上に悲観的な見方が多い。中小企業の15年1-3月見通しは8.7%ポイントの下降超過、15年4-7月見通しも7.1%ポイントの下降超過となった。運輸・郵便業のう ち大企業の調査結果の詳細は次の通り。
BSI | 10-12月(%ポイント) | 15年1-3月(%ポイント) | 15年4-7月(%ポイント) |
---|---|---|---|
自社の景況判断 | ▲ 1.1 | ▲ 9.9 | 4.2 |
国内の景況判断 | 0.4 | 0 | 4.6 |
売上高判断 | 5.7 | 7.4 | 6.7 |
経常利益判断 | ▲ 3.5 | ▲ 10.6 | 8.2 |
国内需要判断 | 3.9 | ▲ 2.5 | 3.5 |
海外需要判断 | 14.9 | 3.2 | 11.3 |
販売価格判断 | 3.5 | ▲ 1.4 | 1.8 |
仕入れ価格判断 | 14.8 | 13.6 | 11.3 |
資金繰り判断 | ▲ 1.1 | ▲ 3.5 | 2.8 |
金融機関の融資態度判断 | 3.2 | 2.1 | 1.8 |
設備判断 | 1.1 | 0.4 | 0 |
従業員数判断 | 10.2 | 7.8 | 5.0 |
臨時パート判断 | 2.8 | 2.1 | 2.1 |