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ポストノード、ICA、スマートホームベンチャーが連携

北欧で不在時に「自宅の冷蔵庫」へ届ける宅配実験

2016年5月11日 (水)

ロジスティクス北欧最大の物流企業「ポストノード」(スウェーデン)は、大手食品スーパーマーケットチェーンのICA、スマートホームベンチャーのグルーと3社で「未来の食料品の買い物」に向けた実験プロジェクトを立ち上げた。

プロジェクトは、個人宅の扉に電子鍵をインストールすることで、顧客の不在時でも家の中の冷蔵庫にオンラインで購入した商品を届ける仕組みを実証するもので、グルーが開発した「スマートロック」と、ICAのネットスーパーの仕組み、ポストノードの配送機能を組み合わせて提供する。

グルーのスマートロックを扉に組み込んだ家では、利用者はスマートフォンを使用して扉のロックを解除するほか、家族・友人や「信頼できる」企業にデジタルキーを発行することができる。

ポストノードのドライバーは、顧客の事前承認と1回限り有効なデジタルキーを受け取ることで、ICAから出荷された商品を顧客宅へ届け、容器や配送用の袋を開封できるようにする。これにより、顧客は商品の配達時間を気にする必要がなくなり、注文した商品は帰宅した際、開封されて冷蔵庫に収まっている、ということになる。

顧客は配達されるタイミングに不在であっても、ドライバーがスマートロックを解錠、施錠する行動をグルーのスマートフォンアプリでリアルタイムに把握できる。

ポストノードのビジネスCIO、ケネス・ヴェルラージュ氏は「私たちはすべての消費者がより自身の都合に合わせて柔軟に配送方法を選択できるようにしたいと考えている。今回のサービスは、宅配サービスをさらに一歩進めるものだ」と話している。

▲サービスの流れ(出所:ポストノード)

▲サービスの流れ(出所:ポストノード)