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NEC、南アにサブサハラ統括会社を設立

2011年12月1日 (木)

拠点・施設日本電気(NEC)は1日、南アフリカにサブサハラ地域(サハラ砂漠以南)を統括する「NECアフリカ社」を設立し、新体制による営業活動を開始したと発表した。

 

NECのアフリカ地域における事業体制はこれまで、地域統括会社のNECヨーロッパ社(英国ロンドン)の傘下で、NECテレコミュニケーション&インフォメーションテクノロジー社(トルコ)が中東・北アフリカ地域を統括し、サブサハラ地域は、南アのヨハネスブルグとケニアのナイロビ駐在員事務所で事業展開を行ってきた。

 

今回の体制強化で、NECアフリカ社がサブサハラ地域全体を統括し、今後、その傘下に西アフリカ地域のビジネスを推進する拠点としてNEC西アフリカ社をナイジェリアに設置。また、東アフリカ地域の拠点としてナイロビにNECアフリカ社の支店を設置する計画。

 

アフリカ地域は年間経済成長率が5%を越え、特にサブサハラ地域は、主要国の南ア・ナイジェリア・ケニアなどの政情も安定し、今後の経済発展のために、携帯電話市場の拡大などによる通信インフラや、セキュリティーなどの社会インフラの整備が加速する見通し。

 

同社はこれまで同地域で、約50年にわたって通信・放送インフラの整備を行ってきたが、今後は、ITソリューション分野、ITとネットワークの融合分野でのビジネス展開が急務となっている。

 

サブサハラ地域での新体制により、同社が構築した世界最大級の指紋認証による国民IDシステムなどのノウハウを生かしたセキュリティソリューション、通信・放送・郵便などの社会インフラシステム、企業や公共分野向けのクラウドサービスなど、同地域の官公庁、現地企業などの顧客ニーズに迅速に対応できる体制を整えることで、ソリューション提案型ビジネスを拡大する。