ECいつもは29日、TikTok Shop向け物流サービスの強化を目的に、千葉県野田市と兵庫県西宮市に専用物流センターを新設したと発表した。両拠点の稼働により、東西合計で月間35万件の出荷体制を構築し、ライブコマース特有の大量受注への対応力を高める。
新設した「いつロジ 野田フルフィルメントセンター」と「いつロジ 西宮フルフィルメントセンター」は、4月から順次稼働している。野田センターの出荷能力は月間15万件、西宮センターは月間20万件で、TikTok Shop向けフルフィルメントサービス「いつロジ for TikTok Shop」の物流基盤となる。
同社によると、TikTok Shopではショート動画やライブ配信の拡散によって、短時間で通常の数十倍から数百倍の注文が発生するケースがあり、一般的な物流倉庫では人員や資材の確保が追いつかず、出荷遅延や誤出荷が発生しやすいという。配送遅延はプラットフォーム上での評価低下やペナルティにつながることから、安定した物流体制の構築が課題となっていた。
新センターでは、東西の主要拠点に加え周辺にも複数拠点を配置するドミナント戦略を採用した。大量受注時には近隣拠点から迅速に人員を配置し、即日から翌日出荷を維持する体制を整える。また、累計30万点以上のTikTok Shop出荷実績で蓄積した運用ノウハウを活用し、受注データに対応した独自オペレーションによって誤出荷などの物流事故を抑制する。
さらに、ノベルティの同梱やギフトラッピング、メッセージカード封入などライブコマースやEC販売で求められる付帯作業にも対応し、物流拠点をブランド価値向上につながるマーケティング拠点として位置付ける。
物流拠点の概要は、野田センターが首都圏中央連絡自動車道・五霞インターチェンジから12キロ、西宮センターが阪神高速5号湾岸線鳴尾浜出入口から900メートルに立地する。今後は全国への物流拠点拡大を進めるとともに、大規模災害時の事業継続計画(BCP)対策を強化し、TikTok Shop市場の拡大に対応する物流インフラを整備する。
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