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日通・郵船ロジ、名古屋発台湾向け冷蔵混載を共同開発

2016年6月17日 (金)

サービス・商品日本通運と郵船ロジスティクスは17日、名古屋発台湾向けの食品冷蔵混載輸送サービスを共同開発し、同日から販売を開始したと発表した。国内発台湾向けの冷蔵混載輸送サービスと名古屋発の冷蔵混載サービスを提供するのは国内で初めてで、青果物、加工食品、日本酒などをターゲットとする。

アジアを中心に日本産の農林水産品や食品需要が高まり、2015年は過去最高の輸出額を記録したが、これまで中部地方から台湾に「少量の冷蔵貨物」を輸送しようとすれば、航空便を利用するか、出荷量にかかわらずコンテナ1本を自社で利用する方法が主流で、運賃の高額化が課題となっていた。

また、愛知県で食品輸出プラットフォームを構築している日本貿易紀行(ジェトロ)名古屋貿易情報センターや愛知県食品輸出研究会でも需要が高まっていたことを受け、共同開発に至ったという。

日通と郵船ロジが提供するこのサービスでは、航空便を利用する場合に比べて輸送コストがおよそ8割安くなるほか、コンテナ1本を自社のみで利用する場合と比べても3割程度、コストを抑えることができるため、少量からの利用やスケジュールの安定といった効果が見込める。

日通・郵船ロジにとっても、CFS(コンテナフレイトステーション)を共同利用することでサービスを相互に補完できるメリットがあり、物流を確保できないケースでも不採算リスクの分散を図ることが可能になる。サービスは週1便、摂氏5度で提供する。

名古屋港の搬入先CFSは日通名古屋国際輸送支店青果センター。