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富士物流、9年越しの棚卸ロボット「ロジらふ」完成

2016年6月29日 (水)

サービス・商品富士物流、9年越しの棚卸ロボット「ロジらふ」完成富士物流は29日、過去9年間にわたって取り組んできた「棚卸ロボット」で小型化・軽量化を実現した「3号機」がこのほど完成したと発表した。ロジスティクスとキリン(英語でジラフ)を組み合わせた「ロジらふ」の愛称で、中・軽量棚の物品棚卸など、活用可能範囲を大きく拡大して運用を開始した。

同社はRFID物流管理サービスの一つとして、棚卸ロボットを活用したサービスを段階的に展開しており、2007年に実験機の1号機が完成。2号機はパレットラックでの自動棚卸を実現し、今回の3号機では小型化・軽量化を実現した。

ロジらふは、RFID(ICタグ・電子タグ)を貼付した商品を対象に、ロボットが自走して棚卸を実施する。ロットナンバーやシリアルナンバーを記録したICタグをRFIDで一括で読み取ることで、通常多くの人手が必要で手間の掛かる棚卸作業をより早く確実・安全に実施するという。

長年の研究に基づく富士物流独自のロジックを用いて搭載したロケーション判別機能により「どのロケーション(棚の列・段)にあるか」を自動で認識することで、管理システム上の(本来あるべき)ロケーションと差異を見つけることができるため、より精度の高い在庫管理が可能となる。

フォークリフトが入れない中量棚や軽量棚などの歩行専用の狭い通路にも対応。ロボットの読取部分(アンテナ)は最大5.4メートルの高さまで自動制御で伸長可能で、高さのあるパレットラック・重量ラックの上段に保管している商品でも人手をかけずに棚卸ができる。

富士物流、9年越しの棚卸ロボット「ロジらふ」完成2ロボット本体を小型化・軽量化したことでドアの通過時やエレベータ乗車時でも人が手で押しながら移動し、ほかの現場への移動も気軽にできることから、複数現場で共同利用することができ、自動走行の設定に対する床面工事も不要。ICタグが貼付されていない商品や、貼付されていても管理システムが不十分な場合でも導入に向けた提案が可能だという。

■問い合わせ先
富士物流技術本部情報システム部
システム開発課
TEL:03-5476-8666