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大手海運壊滅的、物流の1Q決算発表前半ピーク22社

2016年7月29日 (金)

財務・人事7月29日発表の企業は日本郵船(第1四半期)、日本通運(第1四半期)、商船三井(第1四半期)、ヤマトホールディングス(第1四半期)など22社。

■日本郵船
日本郵船が29日に発表した4-6月期決算は、船腹供給が過剰ななかで新造船が相次いで竣工し、運賃修復が進まなかった影響で市況が「極度に低迷」。定期船・不定期船・航空運送の主要事業がいずれも2割を超える減収を記録し営業損益、経常損益、最終損益すべての段階損益で赤字に陥った。

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日本郵船
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
470,759-20.0%
営業利益
-10,963----
経常利益
-9,924----
当期純利益
-12,788----

■日本通運
日本通運が29日に発表した4-6月期決算は、米国西岸の港湾混雑の影響で航空貨物が増加した前年の反動から、警備輸送を除くすべてのセグメントで減収となった。

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日本通運
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
449,511-5.2%
営業利益
10,7782.1%2.4%
経常利益
13,5842.4%3.0%
当期純利益
7,371-10.1%1.6%

■商船三井
商船三井の4-6月期決算は、コンテナ船と不定期船事業で860億円程度の減収となったのが響き、営業損益が35億7300万円の赤字となった。最終損益は89%の減益となりながらも、国内大手海運3社のなかで唯一黒字を確保した。

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商船三井
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
360,079-19.9%
営業利益
-3,573----
経常利益
733-93.3%0.2%
当期純利益
1,401-89.0%0.4%

■ヤマトホールディングス
ヤマトホールディングスが29日に発表した4-6月期決算は、ECの拡大を背景に通販事業者への拡販を進め、売上の7割を占める宅急便収入が4.9%増となるなど主力事業が堅調に推移、営業利益を8割伸ばした。

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ヤマトホールディングス
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
341,8763.9%
営業利益
7,43380.0%2.2%
経常利益
7,66660.7%2.2%
当期純利益
3,66191.9%1.1%

■川崎汽船
川崎汽船が29日に発表した4-6月期決算は、すべての部門で減収となり、円高進行に伴う為替差損、構造改革に伴う特別損失の計上が加わって267億円の最終損失を計上した。

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川崎汽船
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
244,593-27.1%
営業利益
-14,836----
経常利益
-22,515----
当期純利益
-26,793----

■山九
山九が29日に発表した4-6月期決算は、物流で港湾事業が好調に推移したほか、機工事業も工事量が伸び、増収増益。

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山九
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
125,4786.7%
営業利益
6,34141.4%5.1%
経常利益
6,10958.0%4.9%
当期純利益
4,12694.6%3.3%

■郵船ロジスティクス
郵船ロジスティクスが29日に発表した4-6月期決算は、日本セグメントの航空事業が苦戦し、営業利益35.5%減少した。

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郵船ロジスティクス
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
108,650-7.6%
営業利益
1,202-35.5%1.1%
経常利益
1,765-13.2%1.6%
当期純利益
355-44.7%0.3%

■三菱倉庫
三菱倉庫が29日に発表した4-6月期決算は、国際運送取扱事業で貨物量が伸びず、円高の影響も受けて3.9%の減収となった。利益面では、作業運送委託費が減少したほか、減価償却費と修繕費が減少。営業利益は20.8%増の32億1900万円となった。

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三菱倉庫
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
49,268-3.9%
営業利益
3,21920.8%6.5%
経常利益
4,17614.2%8.5%
当期純利益
2,413-8.5%4.9%

■NSユナイテッド海運
船腹供給が過剰となっている影響を受け、市況低迷から脱せず最終損益が赤字化。中間期以降も改善を見通せず不透明な事業環境が続く。

NSユナイテッド海運
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
29,781-17.3%
営業利益
1,421-26.0%4.8%
経常利益
-333
当期純利益
-114

■飯野海運
中東からアジア・欧州向けのオイルタンカー基幹航路で安定した輸送量を確保し、効率的な配船を維持。LPG・LNG船も既存の中長期契約に大型ガスキャリアを継続投入することで、安定収益を確保した。

飯野海運
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
22,110-11.1%
営業利益
2,241-10.4%10.1%
経常利益
1,410-40.6%6.4%
当期純利益
892-63.4%4.0%

■アサガミ
物流事業で輸出の取扱量が減少した一方、建物修繕費が増え、印刷事業では料金改定で減収となるなど全般的に伸び悩み、減収減益。

アサガミ
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
9,106-2.8%
営業利益
39-62.9%0.4%
経常利益
56-22.2%0.6%
当期純利益
-15----

■宇徳
プラント・物流事業で22.9%の減収となった影響が大きく、減収減益。同事業は5100万円の赤字を計上した。港湾事業は前年同期並みの売上を確保した。

宇徳
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
10,956-13.5%
営業利益
295-70.7%2.7%
経常利益
360-66.8%3.3%
当期純利益
205-73.8%1.9%

■キムラユニティー
北米の物流業務が伸び売上高、営業利益は増収増益となったが、円高の進行が影響し為替差損を計上、経常利益が23.3%減。

キムラユニティー
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
11,5550.7%
営業利益
33015.4%2.9%
経常利益
268-23.4%2.3%
当期純利益
1242.5%1.1%

■川崎近海汽船
近海部門の赤字が前年同期の3倍近く膨らみ、内航部門も45.2%の減益となるなど厳しい立ち上がり。最終損失5億4200万円を計上。

川崎近海汽船
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
8,735-18.5%
営業利益
-172----
経常利益
-264----
当期純利益
-542----

■日本ロジテム
一部の倉庫稼働率が低下し、新規業務の安定化費用がかさんだほか、ベトナムで燃料価格の調整があり営業赤字化。最終損益は8400万円の損失を計上。

日本ロジテム
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
10,8335.8%
営業利益
-2----
経常利益
-21----
当期純利益
-84----

■東海運
物流事業で中央アジア・ロシア向け油井管と中国・東南アジアからの海上コンテナの取扱量が減少したほか、海運事業も大幅な減益となり、最終損益が赤字に転落。

東海運
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
8,861-8.4%
営業利益
-27----
経常利益
-10----
当期純利益
-26----

■明治海運
売上高、営業利益ともに改善したものの、円高の進行に伴う為替差損として4億4500万円を営業外費用に計上したのが響き、経常利益が46.2%減。

明治海運
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
8,9316.4%
営業利益
1,65758.6%18.6%
経常利益
947-46.2%10.6%
当期純利益
160-91.2%1.8%

■内外トランスライン
主力の輸出混載輸送が数量、金額とも前年同期実績を下回り、輸出フルコンテナ輸送や航空輸送の売上も減少。国内・海外子会社もも総じて減収減益となった。

内外トランスライン
2016年12月期中間決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
直近3か月(百万円)
(前年同期比)
売上高
10,013-11.9%5,097-8.1%
営業利益
578-25.9%5.8%269-33.9%
経常利益
509-34.4%5.1%261-35.6%
当期純利益
352-25.6%3.5%165-32.4%

■東洋水産の冷蔵事業
3月に福岡アイランドシティ物流センターが稼働し、受託品の取り扱いが好調に推移。減価償却費の増加を売上増と動力費などの経費削減でカバーした。

東洋水産の冷蔵事業
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
4,2315.1%
営業利益
49215.9%11.7%
経常利益
------
当期純利益
------

■サンリツ
荷主の構造改革の影響を受け運輸部門で12%減収、倉庫部門も貨物量減と拠点閉鎖が響く。梱包部門は中国子会社売却で大幅減収も採算改善。

サンリツ
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
3,548-8.2%
営業利益
56-44.6%1.6%
経常利益
24-62.5%0.7%
当期純利益
35--1.0%

■杉村倉庫
物流事業で親会社の野村グループ以外向けの売上が6.4%減少。減収の影響で部門利益は25.3%減。

杉村倉庫
2016年4-6月期決算
  
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
2,448-4.5%
営業利益
269-1.1%11.0%
経常利益
271-0.7%11.1%
当期純利益
171-1.7%7.0%

■桜島埠頭
昨年7月に終了した工業原料油の運送業務の影響などで13.9%の減収。この影響で営業赤字が3.4倍に膨らみ、最終損益も赤字転落。

桜島埠頭
2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
872-13.9%
営業利益
-72
経常利益
-50
当期純利益
-51