財務・人事エーアイテイー(AIT)が7日発表した中間決算(3-8月期)は、国際貨物輸送の取扱高が堅調な伸びを示した一方、円高基調で推移し販売費・一般管理費の抑制にも取り組んだものの、為替相場の変動で売上高が0.5%減、営業利益が3.3%減と減収減益となった。
日本セグメントは一貫輸送の営業展開の強化が奏功し海上輸送での取り扱いコンテナ本数は輸入で8万3820TEU(16.5%増)、輸出入合計で8万7476TEU(16.1%増)、通関受注件数は3万4544件(22.6%増)と堅調に増加した。
この結果、売上高は82億4800万円(4.5%増)と前年同期を上回ったものの、取り扱い高の増加以上に円高基調で推移したことによる収益低下の影響が大きく、セグメント利益は4億9400万円(7.2%減)と下回った。
中国セグメントは日本向け貨物は増加したものの、円高基調に伴い現地通貨の円貨換算額が減少した結果、売上高は18億6900万円(17.5%減)となった。一方、売上総利益率の好転と販売費・一般管理費の抑制効果で利益確保に努めたことにより、セグメント利益は1億4700万円(13.8%増)となった。
2017年2月期第2四半期決算 |
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累計(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | (前年同期比) |
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売上高 | 10,139 | -0.5% | 5,070 | -0.9% | |
営業利益 | 640 | -3.3% | 6.3% | 312 | -12.1% |
経常利益 | 696 | 0.1% | 6.9% | 347 | -6.5% |
当期純利益 | 469 | 9.6% | 4.6% | 248 | 9.3% |