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カシオ計算機、ウルグアイに物流拠点開設

2012年1月31日 (火)

ロジスティクスカシオ計算機は31日、南米での販売強化に向けて、ウルグアイのモンテビデオに設立した物流管理会社「カシオラテンアメリカ」が、南米の新しい物流拠点となる「ウルグアイ中央倉庫」を稼動したと発表した。

 

カシオ計算機は、中南米地域での事業拡大に向け、ブラジル国内の販売会社「カシオブラジル」を、中南米各国を統括する拠点として機能強化を図り、昨年10月から新体制での営業を開始した。

 

物流面では主要生産地の中国から南米各国まで個別に商品を輸送しており、発注から商品が届くまで船で最低1か月はかかるなど、ユーザーの要望に素早く対応するには制約があった。

 

カシオラテンアメリカは、南米市場で中核となるメルコスール(南米南部共同市場)の加盟国であるブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイと、準加盟国のチリに向けた商品を一元管理し、各国の販売代理店からの発注に対して即時出荷できる物流体制を整えた。

 

中国からの輸送を束ねて効率化を図るだけでなく、拠点となるウルグアイのモンテビデオは、フリートレードゾーンとしてメルコスール内へのトラック輸送網が整備されており、アルゼンチンのブエノスアイレスまで24時間、ブラジルのサンパウロやパラグアイのアスンシォン、チリのサンティアゴまでは72時間から96時間で輸送することが可能。

 

これにより、ユーザーが必要としている商品をタイムリーに届けられるほか、各国の販売代理店にとっても多くのメリットが生まれることから、カシオとの積極的な取引が容易になるとしている。

 

同社では「今後は営業・マーケティング活動とともに、物流でも中南米各国の販売代理店と協力しながら、同地域での事業拡大を目指す」としている。