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JR貨物、10月のコンテナ取扱貨物量4.5%減少

2016年11月17日 (木)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は16日、10月の輸送動向を発表した。取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて前年同月に比べ3.1%減少した。

10月は台風18号接近や仙台・福島地区風規制の影響により、月全体では高速貨20本が運休となった(前年は高速貨物73本、専用貨物2本が運休)。また台風10号の影響で不通となっている石勝線・根室線は、引き続きトラック・船舶による代行輸送を実施した。

コンテナ貨物は自動車部品(6%増)が、熊本地震で被災した現地工場の復旧に伴い荷量が回復し好調となったほか、エコ関連物資(4.1%増)が北海道内での建設発生し輸送が堅調に推移し前年を上回った。

一方、農産品・青果物(8.6%減)が台風10号の被害を受け、北海道地区からの馬鈴薯・野菜類が減送となったことに加えて、東北・新潟地区からの民間流通米輸送が低調に推移したことにより前年を下回った。紙・パルプ(8.7%減)が新聞紙・コート紙の需要の落ち込みにより発送減となったほか、積合せ貨物(3%減)、化学工業品(4%減)などが減少した。この結果、コンテナ全体では4.5%減となった。

車扱は、石油(3.2%減)が初旬から中旬にかけてのガソリンの仕切り価格上昇により低調な荷動きとなり、車扱全体では1.9%減少。