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日精樹脂工業、本社工場近接の鋳物専用倉庫が稼働

2017年1月12日 (木)
日精樹脂工業、本社工場近接の鋳物専用倉庫が稼働
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拠点・施設日精樹脂工業は11日、長野県坂上町の本社北側にある同社独身寮跡地に建設していた鋳物専用倉庫が月内にも本稼働に入ると発表した。本社工場の生産体制の効率化、物流の見直しを図るため、2016年末に完成した。

倉庫は平屋構造で延床面積1114平方メートル、庫内には700パレット相当の鋳物収納ラックを設け、工場内物流の効率を高める。

鋳物加工を行う第5工場に隣接しており、これまで工場内に複数点在していた鋳物置き場を集約。射出成形機の素材としての鋳物を加工工場の近くに保管することで、鋳物の払い出し、加工、組立・検査して出荷する一連の流れからムダを省き、製品の品質維持、集中管理につなげる。

同社は自動車向けを中心に需要が堅調な大型射出成形機の生産を強化するため、昨年、大型成形機の型締シリンダーやダイプレート(金型取付盤)などの鋳物部品加工用として大型複合ターニングセンター(ホンママシナリー製)1台を導入、10月下旬に火入れ式を行った。現在は加工物のデータなどのプログラム入力を行いながら立ち上げているところだという。

複合ターニングセンターは、竪旋盤と五面加工機の両方の機能を併せ持つ工作機械で、大型成形機へのシフトを進める同社にとっては大型部品加工の生産能力の向上や加工納期の短縮、原価低減につながる。近隣には同様の大物部品加工ができる加工メーカーが1社のみであることから、同社は「BCP(事業継続計画)の観点からも重要な意味を持つ設備投資」だとしている。