財務・人事7月31日決算発表の企業は次の通り。
日本郵船 | コンテナ船市況回復受け黒字転換 |
日本通運 | 全部門好調で営業益4割増 |
商船三井 | コンテナ船市況回復受け黒字転換 |
ヤマトホールディングス | 取引見直し遅れ営業赤字100億円 |
川崎汽船 | コンテナ船市況回復受け黒字転換 |
郵船ロジスティクス | 終損益7億円の赤字に転落 |
三菱倉庫 | 主力部門を物流事業がカバーし増収増益 |
NSユナイテッド海運 | 売上の8割を占める外航機運事業で、円安進行が収益… |
トランコム | 一部拠点の生産性悪化で8%営業減益 |
飯野海運 | ケミカルタンカー、プロダクトタンカー、ドライバル… |
丸和運輸機関 | 食品物流好調で増収増益 |
宇徳 | コンテナの取り扱い、修理・モニタリングなどのコン… |
川崎近海汽船 | 近海部門が2億7700万円の営業損失だったものの、内航… |
東海運 | 物流・海運・不動産事業で増収増益を確保し、営業利… |
日本ロジテム | 為替変動の影響からベトナムなどで売上高が減少した… |
カンダホールディングス | 3月に子会社化した中村エンタープライズの業績が寄… |
トーモクの運輸倉庫事業 | トーウンロジテムが新たに4センターを開設するなど… |
ディーエムエス | 既存顧客の取引窓口の拡大や物流サービスの新規受注… |
サンリツ | 国際航空貨物や計測機器取り扱いで新規案件を開始し… |
東洋水産の冷蔵事業 | 新規顧客・既存顧客の保管、配送の取り扱いが増え、… |
■NSユナイテッド海運
売上の8割を占める外航機運事業で、円安進行が収益を押し上げたほか、効率配船・効率運航を徹底したことなどで増収増益となった。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
売上高 | 34,335 | 15.3% | |
営業利益 | 1,952 | 37.4% | 5.7% |
経常利益 | 1,563 | -- | -- |
当期利益 | 1,977 | -- | -- |
■飯野海運
ケミカルタンカー、プロダクトタンカー、ドライバルクキャリアで市況低迷を受け、外航海運事業の営業利益が71%減少した。内 航・近海海運事業は新造エチレン船1隻の稼働が増加したことや効率配船の実施、石油化学ガスの中長期契約を中心に安定的な稼働を確保することで、採算を維持し、黒字転換した。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 20,516 | -7.2% | |
営業利益 | 1,270 | -43.3% | 6.2% |
経常利益 | 1,063 | -24.6% | 5.2% |
当期利益 | 1,006 | 12.9% | 4.9% |
■宇徳
コンテナの取り扱い、修理・モニタリングなどのコンテナ関連業務が好調だったほか、内航貨物の取り扱いも堅調に推移し、大幅な増収増益となった。プラント・物流事業も昨年10月1日付でジャパンエキスプレスから物流・その他関連事業を譲り受けたことから、貨物取扱量が増加し、増収増益となった。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 14,000 | 27.8% | |
営業利益 | 728 | 146.9% | 5.2% |
経常利益 | 790 | 119.4% | 5.6% |
当期利益 | 410 | 99.4% | 2.9% |
■川崎近海汽船
近海部門が2億7700万円の営業損失だったものの、内航部門で5億円の利益を確保し、前年から黒字展開した。なお、オフショア・オペレーションの株式の過半数を取得したことにより、負ののれん発生益4億8900万円を特別利益に計上している。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
売上高 | 9,477 | 8.5% | |
営業利益 | 206 | -- | -- |
経常利益 | 212 | -- | -- |
当期利益 | 625 | -- | -- |
■東海運
物流・海運・不動産事業で増収増益を確保し、営業利益が9000万円の黒字(前年同期は2400万円の営業損失)に転換した。一方で、通期予想に対する進捗は、売上高24.1%、営業利益13.4%、経常利益14.5%と下ブレで推移。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
売上高 | 9,681 | 9.1% | |
営業利益 | 90 | -- | -- |
経常利益 | 102 | -- | -- |
当期利益 | 37 | -- | -- |
■日本ロジテム
為替変動の影響からベトナムなどで売上高が減少したものの、大型拠点への得意先誘致が進捗し、アセット事業が拡大したことなどから増収となった。一方、営業利益・経常利益は、ベトナムでの旅客自動車運送事業、物品販売事業の低迷により売上が減少したこと、人件費、倉庫賃借料、燃料費など主要コストが上昇したことから、損失を計上した。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
売上高 | 10,896 | 0.6% | |
営業利益 | -28 | -- | -- |
経常利益 | -39 | -- | -- |
当期利益 | -39 | -- | -- |
■カンダホールディングス
3月に子会社化した中村エンタープライズの業績が寄与した一方、一部既存顧客の物流業務再編による取扱量の減少により減収減益となった。一方で、通期予想を上回る見込みから営業利益、経常利益、純利益をそれぞれ5%上方修正した。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
売上高 | 10,047 | -1.0% | |
営業利益 | 511 | -15.2% | 5.1% |
経常利益 | 521 | -12.7% | 5.2% |
当期利益 | 261 | -21.0% | 2.6% |
■トーモクの運輸倉庫事業
トーウンロジテムが新たに4センターを開設するなど飲料関係の取扱量が増加し51.3%の増収。センター開設に伴う一時費用の発生や車両不足、ドライバー不足による費用増加もあったが、新センターの開設効果や顧客の販売動向を的確に捉えた人員・車両の効率的配置により営業利益は10.3%増加した。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
売上高 | 8,973 | 51.3% | |
営業利益 | 438 | 10.3% | 4.9% |
■ディーエムエス
既存顧客の取引窓口の拡大や物流サービスの新規受注を促進したことで、ダイレクトメールと通販物流の取り扱いが伸び、売上高は既存顧客からの受注増や新規顧客の獲得により増収。一方、営業利益は新規受注案件の一部で初期費用がかさんだこと、前期後半に投入した設備の減価償却費の負担などで減益となった。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
売上高 | 5,728 | 5.7% | |
営業利益 | 200 | -9.4% | 3.5% |
経常利益 | 203 | -7.9% | 3.5% |
当期利益 | 148 | -4.2% | 2.6% |
■サンリツ
国際航空貨物や計測機器取り扱いで新規案件を開始したことにより増収となった。利益面では、売上高の増加に加え賃貸ビル事業で満室が寄与したことにより増益。
▽2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 3,651 | 2.9% | |
営業利益 | 113 | 100.9% | 3.1% |
経常利益 | 86 | 252.7% | 2.4% |
当期利益 | 53 | 53.0% | 1.5% |