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三菱重工、10月からインドで歯車機械を生産

2012年4月18日 (水)

荷主三菱重工業は18日、インドで10月から歯車機械を生産すると発表した。バンガロールに工場を開設し、歯車切削用工具を製造販売する同社現地法人との連携で、高精度の歯車加工システムをワンストップで提供できる体制を整えていく。

 

同国での自動車生産台数の急増を受け、旺盛な関連メーカーの設備需要に素早く対応する狙いで、同社では「一気に事業拡大を図る」としている。

 

新工場は、同社100%出資の現地法人インド三菱重工業(MHII)が開設する。バンガロールには二輪車、四輪車のメーカー、関連サプライヤーが多く、MHIIではこれら自動車産業向け中量産品の営業支援や商談対応に取り組んできた。新工場の運営は同社内に工作機械の製造販売部門を新設することで対応する。

 

現地生産は段階的拡充を計画。初年度はインド市場での比重が高い二輪車向けに、歯切り加工を行うホブ盤やギヤシェーパ、仕上げ加工を行うシェービング盤などの小型機種が対象。本体は同社の国内生産拠点から供給を受け、現地でワーク搬送装置などの周辺装置を取り付ける方式を採用する。

 

当初は年産40台規模で立ち上げ、2-3年後には部品の現地調達による年産100台体制への移行を目指す。歯車機械の現地生産にも着手することで、高精度の歯車加工を実現する工具と機械の生産・販売・メンテナンスを現地で一元的に手掛けることが可能となり、「インドで前例のない機動的なサービス体制が整う」としている。