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商船三井、設計承認得て「次世代」石炭船開発着手

2017年12月6日 (水)

ロジスティクス商船三井は6日、新型石炭専用船で英国のロイド船級協会からLNG燃料対応設計の基本承認(AIP)を東北電力、名村造船所と共同で取得した、と発表した。

石炭輸送船を対象として商船三井が東北電力、名村造船所と研究を進めたもので、リスクアセスメントを実施し、このほど基本設計を終えた。船社、荷主、造船所による3社共同のLNG燃料船AIPの取得は日本初。

新型石炭専用船は、LNG燃料タンクを船尾区画に設置することで船型を大型化することなく、貨物艙容積を確保した設計が特徴。LNG燃料タンクへの延焼を防ぐ防火構造や、点検作業性を考慮してタンクカバー付きを検討した。

船舶からの排出ガス規制が国際的に強化される中、従来の舶用燃料重油と比べ、SOxだけでなく地球温暖化の原因となるCO2や、酸性雨などの原因となるNOxの排出量も大幅に削減できるLNGは、船舶用燃料として普及・拡大が見込まれている。