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デルタ・カーゴ、ブルートゥース用い常時貨物追跡

2018年3月9日 (金)
空白

ロジスティクスデルタ航空の貨物部門、デルタ・カーゴは9日、ブルートゥース技術を用いた新たなトラッキングシステムを導入し、米国の旅客便運航会社として初めて、輸送用コンテナ(ULD)のリアルタイム追跡サービスを提供する、と発表した。

デルタ航空は2016年に大手航空会社で初めてブルートゥース追跡テクノロジーをテスト導入し、その後読み取り機(リーダー)を23か所に配備。18年末までには6大陸200以上の空港に1400以上の読み取り機を展開し、デルタ・カーゴが取り扱うすべてのULDで最新の追跡システムを利用できるようにする。

デルタ・カーゴは年50万トン超の貨物を取り扱っており、これまで手動で行っていた航空貨物、手荷物、郵便物などを収容するULDの追跡が、すべて自動でできるようになる。

デルタ航空のショーン・コール氏(カーゴ担当副社長)は「出荷したULDの追跡機能の改善と、リアルタイムの動態情報の確保を顧客から要望されていたが、導入する革新的な追跡テクノロジーと昨年アトランタにオープンした24時間対応の貨物管理センター(CCC)により、競争力のあるサービスを提供できる」と話す。

リアルタイムのULD追跡情報により、デルタ航空の貨物管理センターではより正確に貨物の位置を把握し、悪天候などで遅延や欠航が発生した場合に輸送ルートを変更するなど、すばやい対応が可能になる。

新システム導入後は、ULDの引渡しの際に必要で国際航空運送協会(IATA)から義務付けられている電子管理レシートを発行。完全に自動化された取引を提供する基盤が整う。

同社が最近発表した「緊急性の高い貨物向けの輸送サービス」(Equation Critical)を含め、現行のGPSを使った貨物追跡サービスは米国内線、国際線で運航しているナローボディ機材とワイドボディ機材で今後も継続利用できる。