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ウェザーニューズ、雪の物流危機管理で新サービス

2018年3月27日 (火)

話題ウェザーニューズは27日、サプライチェーン上で起こり得る雪害の低減を目指す物流向け新気象サービスを開始する、と発表した。独自の積雪解析技術を用いて「物流リスクマネジメントシステム」を構築する。

▲物流リスクマネジメントシステムのイメージ図(以下画像の出所:ウェザーニューズ)

今冬は積雪で首都圏や北陸のサプライチェーンが打撃を受け、製造・物流・小売業にとって大雪への対策が急務となっていることから、積雪などの気象情報や車両の走行軌跡、通行可能な経路、遅延リスクなどを集約し、一元的に管理する新たな「物流リスクマネジメントシステム」の構築に取り組む。

独自の雨雪判別や路面温度予測の技術を用いて道路ごとに通行止めリスクを予測するノウハウと、積雪状況を面的に把握する独自の積雪解析技術を組み合わせることで、豪雪時でもサプライチェーンを止めない気象・物流情報の提供を目指すという。

物流リスクマネジメントシステムは、豪雪時でも物資の安定供給と最適な在庫管理を支援する製造・物流・小売事業者向けの新たな気象サービスとして提供。解析積雪深、降雪予測、ライブカメラ、気象レーダーなどの気象情報と、車両の走行軌跡や通行可能な経路、遅延リスク情報などを重ね合わせることで、一元管理を可能にする。

▲1月22日21時-23日10時の積雪深報告、アメダスの数値は22-23日の最深積雪を示す

中でも、積雪状況は全国の320か所に設置されているアメダスの積雪深計の観測データから確認できるが、この観測値に加えてウェザーリポーターからの積雪深報告や気象レーダーで補正する独自の積雪解析技術を用いることで、1キロ四方で積雪深を解析し、積雪深計が設置されていない地域の積雪を面的に把握できるようにする。