商船三井、学校関係者向けに自動車運搬船見学会

イベント日本船主協会は13日、商船三井の協力を得て5月29日に、学校関係者向けに名古屋市金城ふ頭で自動車運搬船「FIRMAMENT ACE」の見学会を開催したと発表した。

当日は、自動車が岸壁から船内に積み込まれる様子のほか船内では、その自動車が10センチ幅で正確に積み付けされていく荷役風景を見学した。

また、自動車以外にもトラックや建設機械も積み込むことができ、その車高により天井の高さを変えることができるなどの構造も学んだ。

船内での積み付け作業を間近にした参加者からは、「運転技術の高さに圧倒された」「効率的な荷役の工夫が至る所に施されていた」との驚きの声があがった。

また、船橋（ブリッジ）では航海計器や電子・紙海図等の説明を受けたほか、出港する他の自動車運搬船の様子も見学した。

さらに、機関室（エンジンルーム）では巨大なメインエンジンや発電機、これらを制御する機器類を見学。普段見ることのできない船内・荷役の様子を見学する機会を得て、参加者からは「実際の現場を体感することで海運に対する理解を深めることができた」「幼い頃から、海運と生活が深い関わりを持っていることを教えたい」とのコメントがあった。