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商船三井、砕氷LNG船が東アジア向け輸送実施

2018年7月6日 (金)

ロジスティクス商船三井は6日、中国遠洋海運集団(チャイナコスコシッピングコーポレーション)との合弁会社が保有する、ロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け砕氷LNG船「VLADIMIR RUSANOV」が、極海航路を東に向かい東アジア向け輸送を実施したと発表した。

ロシア・ヤマル半島サベッタ港のヤマルLNG出荷基地で積荷、サベッタ港を6月25日に出航した後、北極海航路を東側に向けて航行し、7月6日にベーリング海峡に到達した。同船はこの後、中国・江蘇如東港に揚荷のため向かう予定となっている。

同船はロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け新造LNG船3隻の第一船で、ヤマルLNGプロジェクトで出荷されるLNGの輸送に従事しており、ことし3月下旬に輸送サービスを開始してからこれまでに4カーゴを西側に航行して欧州のLNG受入基地向けに輸送してきた。

北極海の夏の到来に伴い、今回初めて砕氷船の先導に頼らずに北極海航路を東側に航行し、ベーリング海峡経由、東アジアに向かうもの。ヤマルLNG基地から出荷されるLNGが直接東アジア向けに輸送されることは初めてとなる。

この航海は、北極圏の天然資源をスエズ運河経由に比べて航海距離を大幅に短縮できる北極海航路を通じて東アジア向けに輸送することが可能だと立証するものとなり、北極圏の天然資源開発を推進し、日本・中国を含めたアジアの天然資源輸入国の利益にも資する。