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10トン車換算で3750台必要か

貨物列車運休の中四国でトラック代替輸送検討

2018年7月9日 (月)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は9日15時時点で、各地で続いている大雨の影響により中四国で多くの貨物列車に運休が発生していることを明らかにし、運転再開に「相当の時間を要する」との見通しを発表した。

運転中止区間では代替輸送を検討しているが、この区間を通過する貨物の輸送量は平均で1日3万トン(2016年度実績)あり、仮に全量を10トントラックで輸送するとなると、単純計算で3750台程度のトラックが必要になる計算だ。

(出所:日本貨物鉄道)

貨物列車の運転を中止しているのは、(1)兵庫県の姫路貨物駅と山口県の新南陽駅の間(2)岡山貨物ターミナル駅と鳥取県の伯耆大山駅の間(3)岡山貨物ターミナル駅と岡山県の東水島駅(4)岡山駅と香川県の高松貨物ターミナル駅(5)高松貨物ターミナル駅と愛媛県の松山駅の間――の5区間。

これら5区間を通る1日の鉄道貨物量3万トンのおよその内訳は、中国地方が2万7500トン、四国地方が2500トン程度とみられる。

貨物列車は9日8時までに、東海道山陽線を走行する列車を中心に、434本の貨物列車が運休となっており、今後は姫路貨物駅以東、新南陽駅以西の一部列車は運転を行うが、運転中止となっている区間を運行する列車はすべて運休となる。

運転再開について、同社は「線路設備の状況不明な点があることを含め、復旧作業に時間がかかることが想定されるため、相当の時間を要する」との見通しを示し、現在は関係者間で自動車による代替輸送などの検討を進めているという。

また、山陽線姫路貨物駅(兵庫県)から新南陽駅間(山口県)を通過する貨物は7月8日15時15分以降、受付を停止している。