プロロジス、古河市でBTS型物流施設PJ完成

拠点・施設プロロジス（東京都千代田区）は30日、茨城県古河市でセンコーの専用物流施設（BTS型）「プロロジスパーク古河3」が竣工したと発表した。これにより、BTS型物流施設開発プロジェクト「プロロジスパーク古河」が完成した。

センコーはプロロジスのリピートカスタマーであり、関東広域をカバーする新拠点として「プロロジスパーク古河3」を活用する。同施設の西隣「プロロジスパーク古河1」は医薬品卸のスズケングループが、東隣「プロロジスパーク古河2」は日立物流ファインネクストが利用しており、プロロジスパーク古河3の竣工により、プロロジスがBTS型施設の集積地として開発を進めてきた一連のプロロジスパーク古河プロジェクトが完成した。

プロロジスパーク古河3は、圏央道五霞インターチェンジ（IC）から6キロの北利根工業団地内に開発。茨城県と都心部をつなぐ新4号国道に近い。2017年2月に圏央道境古河IC-つくば中央IC間が開通したことにより、都心部から放射状に延びる東名・中央・関越・東北・常磐・東関東の6つの自動車道とつながり、関東全域のほか、東北方面や関西方面への広域配送が可能で、東日本の広域拠点として期待されるエリアとなっている。

建物は3万5000平方メートルの敷地に、地上2階建ての本体施設と、平屋建ての危険物倉庫2棟を併設した計3棟で構成。本体施設は東西面にトラックバースを配し、合計34台分のバースを確保している。また、一部のトラックバースにはドックシェルターを備え、搬入時の気密性と防虫性を保つことで、厳しい温度管理を必要とする商品の保管にも対応できる仕様とした。

本体施設・危険物倉庫とも、空調倉庫のニーズに対応できるよう、必要な電気容量や配管計画を備えた。庫内には荷物用エレベーター2機と垂直搬送機4機を備え、うち搬送機2機はトラックバースに面した「Z型」を採用しており、搬入時の効率的な運用を可能としている。

敷地内には、乗用車駐車場とトラック待機場を十分に確保し、車両が構内を周回できるよう設計。また、全館LED照明を採用しているほか、事務所内には昼光センサー付調光照明、外構には調光型照明を採用するなど、施設全体でエネルギー消費の軽減を図っている。

■「プロロジスパーク古河3」計画概要
名称：プロロジスパーク古河3
所在地：茨城県古河市北利根8-14
敷地面積：3万4916.92平方メートル（1万562.35坪）
計画延床面積：計3万1265.83平方メートル（9457.91坪）
構造：地上2階建て（危険物倉庫2棟は平屋）、鉄骨造
着工：2017年7月
竣工：2018年8月