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商船三井、新造砕氷LNG船命名「ウラジミール・ヴィゼ」

2018年9月12日 (水)

ロジスティクス商船三井は12日、同社と中国遠洋海運集団(チャイナ・コスコ・シッピング)の合弁会社が共同発注した砕氷LNG船の命名式が、11日に韓国・ダイウ・シップビルディング&マリン・エンジニアリング(DSME社)で行われたと発表した。

ロシアの北極探検家・海洋学者に由来する「VLADIMIR VIZE」(ウラジミール・ヴィゼ)と命名された。同船は、3月からヤマルLNGプロジェクトのLNG輸送に従事している「VLADIMIR RUSANOV」(ウラジミール・ルサーノフ)の後続船(商船三井2番船)となる。

同船は、9月末に竣工し、ヤマルLNG出荷基地のあるロシア・ヤマル半島サベッタ港に向けてベーリング海峡を経由して北極海航路を単独航行した後、同プロジェクトに投入される。

砕氷LNG船シリーズの最終船となる第三船もDSME社で順調に建造が進められており、来年ヤマルLNGプロジェクトへの投入が予定されている。さらに、2017年6月に発表したヤマルLNGプロジェクト向けのLNG船4隻についても、上海の滬東中華造船集団に社内外から技術者を派遣して、パートナーのチャイナ・コスコ・シッピングと共に建造監督を行っており、19年から20年にかけて同プロジェクトへ投入される。

▲命名式の様子

■「VLADIMIR VIZE」概要
全長:299メートル
全幅:50メートル
満載喫水:12メートル(氷海航行時)
LNGタンク:メンブレン型
貨物タンク容量:17万2000立方メートル
アイスクラス/仕様:ロシア船級ARC7/極寒地を対象とした特別仕様
砕氷航行能力:船首砕氷バウ構造、船尾3軸PODプロペラ
最大砕氷能力:氷厚2.1メートル(後進時)
建造造船所:DSME
船舶管理会社:MOL LNGトランスポート(ヨーロッパ)
保有比率:商船三井50%/チャイナ・コスコ・シッピング50%