国際港湾・物流大手のDPワールド(UAE)は25日、英国のサプライチェーンで顧客のCO2換算排出量削減が3年弱で16万トンを超えたと発表した。鉄道貨物への転換、低炭素トラックの導入支援、カーボンインセット制度の活用を組み合わせた取り組みによるもの。
同社が2023年9月に開始したモーダルシフトプログラムでは、サウサンプトン港ターミナルでの鉄道貨物比率が21%から30%超に上昇した。これにより、20万回超のトラック輸送を道路から鉄道へ移したとしている。

(出所:DPワールド)
トラック分野では、英国の低炭素トラックプログラム(LCTP)の試行に1500台超が登録した。ロンドン・ゲートウェイ港とサウサンプトン港を利用する運送事業者が、追加費用なしでディーゼルから水素化植物油(HVO)へ切り替えられる仕組みを導入した。さらに第2段階として、サウサンプトンで電動大型トラックの導入加速を目的とした「EVITA」試行を始め、運送事業者がディーゼル車と同等コストで12週間、実運用環境で電動大型車を試せるようにした。
同社のカーボンインセットプログラム(CIP)は2025年1月の開始以降拡大しており、登録貨物量は25万TEU相当を超えた。コンテナ1本あたりの利用可能クレジットもCO2換算50キロから250キロへ引き上げた。DPワールドUKは、サウサンプトンでの電化、再生可能電力、HVOなどによる排出削減をもとにした「Container Terminal Inset Certificates」も導入しており、顧客は自社のサプライチェーン排出削減目標に反映できる。
荷主企業ではScope3排出量の削減が求められる一方、物流コストや納期、輸送の安定性を損なわない対応が課題となっている。DPワールドは、港湾、鉄道、トラック、証書制度を組み合わせ、顧客の脱炭素対応と商流維持の両立を支援する考えだ。
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