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次世代LNG運搬船「Diamond Gas Sakura」命名

2019年4月22日 (月)

▲命名式を行った「Diamond Gas Sakura」

ロジスティクス三菱重工業は22日、同社グループの三菱造船が、三菱商事と日本郵船向けに建造中の次世代液化天然ガス(LNG)運搬船の命名式を行ったと発表した。

同船は、両社向けにLNG搭載量や燃費性能を大幅に向上させた最新船型「サヤリンゴSTaGE」の三番船で、「Diamond Gas Sakura」と命名された。5月の引渡し後は、一番船「Diamond Gas Orchid」と二番船「Diamond Gas Rose」に続いて、米国ルイジアナ州で両社が共同参画する「米国キャメロンLNGプロジェクト」のLNG輸送などに従事する予定。

三菱重工業の長崎造船所本工場で行われた式典には、船主代表をはじめ関係者が多数出席し、東邦ガスの冨成義郎社長と東北電力の阿部俊徳取締役常務により、命名と支綱切断が行われた。

「サヤリンゴSTaGE」船型は、球形タンクを搭載するモス(MOSS)方式の「さやえんどう」船型の次世代タイプで、リンゴ形状タンクを採用することで船幅を変えずにLNG搭載量を増やし、ハイブリッド推進システムを採用することで「さやえんどう」船型から燃費効率を大幅に改善させた。 推進機関には、蒸気タービンとガス焚き可能なエンジンを組み合わせたハイブリッド2軸方式「STaGE」(Steam Turbine and Gas Engines)を採用。エンジンの排熱を蒸気タービンで有効利用することでプラント効率が大幅に改善され、低速域から高速域まで高効率運航が可能とした。

「Diamond Gas Sakura」の概要
長さ:293.5メートル
幅:48.94メートル
深さ:27メートル
喫水:11.05メートル
載荷重量トン数:約7万3800トン
タンク総容積:約16万5000立方メートル