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郵船と三菱商事、新造LNG船「Diamond Gas Orchid」に命名

2018年4月19日 (木)
空白

ロジスティクス三菱重工業グループの三菱造船(横浜市西区)は18日、三菱商事と日本郵船の合弁会社向けに建造中の次世代LNG(液化天然ガス)運搬船の命名式を行った。

同船は、船体構造の効率化やハイブリッド推進システムの採用などにより、LNG搭載量や燃費性能を大幅に向上させた最新船型「サヤリンゴSTaGE」の一番船で、「Diamond Gas Orchid」(ダイヤモンド・ガス・オーキッド)と命名された。6月末の完成後、米国ルイジアナ州で三菱商事と日本郵船が共同参画する米国キャメロンLNGプロジェクトのLNG輸送などに従事する。

長さは293.5メートル、幅48.94メートル、深さ27メートル、喫水11.05メートルで、載荷重量トン数7万3800トン。タンク総容積16万5000立方メートルで、昨年3月に進水した。建造は三菱重工海洋鉄構(長崎市香焼町)が担当した。

サヤリンゴSTaGEは、信頼性の高い球形タンクを搭載するMOSS(モス)方式の進化版として高い評価を得ている「さやえんどう」の次世代タイプで、リンゴ形状タンクの採用により船幅を変えずにLNG搭載量の増加を実現するとともに、ハイブリッド推進システムを採用することで、さやえんどう船型から燃費効率を大幅に改善した。

推進機関には、蒸気タービンとガス焚き可能なエンジンを組み合わせたハイブリッド2軸方式を採用。エンジンの排熱を蒸気タービンで有効利用することでプラント効率が大幅に改善され、低速域から高速域まで高効率運航が可能となる。