三菱ふそう、新技術活用したトラック隊列走行実験に参加

調査・データ三菱ふそうトラック・バスは4日、新東名高速道路の浜松サービスエリアから遠州森町パーキングエリア間でのトラック隊列走行の後続車有人システム実証実験に参加すると発表した。

同社は1月から2月に実施された新東名高速と北関東自動車道の実験、11月に行われた上信越道での実験に続き、12月4日に開始する新東名高速道路での実証実験に参加する。

今回の実証実験は協調型車間距離維持支援システム（CACC）と呼ばれる通信で先行車の制御情報を受信して加減速を自動で行い、車間距離を一定に保つ機能に加え、新たな技術として白線を検知して車線内での走行を維持できるようステアリングを調整する車線維持支援システム「LKA」を活用することを目的としている。

LKAシステムの導入により、ドライバーは前後方向の制御のみならず、左右方向での車線維持サポートにより、運転時の負担を大幅に軽減することで安全性の向上が期待されている。

三菱ふそうは2019年末までに、大型トラック「スーパーグレート」にLKAを追加した新機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」（ADA）を搭載した「レベル2」の高度運転支援機能を導入し発売することとしている。この車両にはADAを始め、進化した衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」を搭載し、さらに安全性を高める。これらの機能は独ダイムラー社と共同開発した最新技術を活用した新機能で、9月の国際商用車ショーで受注を開始したメルセデス・ベンツブランドの大型トラック「アクトロス」に搭載する技術を共用する。