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サービス・商品パナソニックは1日、三菱地所大手町ビル「Inspired.Lab」（インスパイアード・ラボ）で、生体認証とRFIDを活用した無人販売ショーケースの実証実験を開始したと発表した。
無人販売ショーケースは、Liquid（リキッド、東京都千代田区）共同開発したもので、リキッドが提供する生体認証（指紋）スキャナーでショーケースのドアを開け、欲しい商品を選んで手に取ると、パナソニックが提供するRFID読み取り技術で、手にした商品を追跡。その後、リキッドの生体認証と連動した決済ソリューション「PASS」（パス）を通じ、ショーケース前面に設置されたディスプレイに購入したい商品と価格が表示され、商品購入が完了する。
購入者は、従来のセルフ形式での商品バーコードの読み取りや漏洩が心配なパスワードの入力、カードの紛失などから解放され、導入側は、オフィスの狭小スペースでも設置できるため、スタッフの無人化によるコストダウン、24時間セキュアに買い物が可能な利便性と快適な購買体験を提供できるようになる。
あらかじめ登録した顧客の生体情報（指紋）をクラウドで認証し、安全で利便性の高い「手ぶら決済」を実現したほか、棚中商品の在庫モニター、欠品検知、賞味期限検知といった機能を搭載。冷蔵ショーケースなど既設の什器に応じた電波伝搬解析により、RFIDアンテナを最適に配置し、高い読み取り率でコストを抑えたRFIDシェルフを実現する。
また、在庫情報に基づく需要予測、商品補充支援、賞味期限の近い商品のダイナミックプライシングにも対応。今後はRFIDのリアルタイム在庫情報から商品の需要を高精度・高頻度に予測し、利益が最大化するような供給スケジュールを端末に自動提示する機能を開発するという。
