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商船三井、着岸事故防止へOKIの360度映像導入

2019年10月11日 (金)

ロジスティクス商船三井は11日、大型船の接触事故防止に向けた取り組みとして、沖電気工業(OKI)の俯瞰映像モニタリングシステム「フライングビュー」を導入する方向で検討を開始した、と発表した。

▲「フライングビュー」による俯瞰映像

同システムは、タグボートのマストに設置した4台の魚眼カメラの映像を合成し、ボートを上空から俯瞰しているような映像をリアルタイムに表示するもので、操舵室にいる船長が周囲の障害物や他船との距離を直感的に把握できるようになる。

従来、対象船に接近して動静を制御するタグボートは、特に対象船が大型船である場合に、操舵室の窓から船体の側面しか見ることができず、対象船の船上にいる水先案内人から無線による指示を頼りに操船していたため、この取り組みによって対象船の接触事故を減らすことが期待される。

両社は検討に先立ち、9月に神戸港で日本栄船(神戸市中央区)が所有するタグボート「あさか丸」に同システムを搭載し、実験を実施。その際の動画を公開している。

▲日本栄船所有のタグボート「あさか丸」(出所:商船三井)