船井財団、山岸運送に｢社員が誇り感じる会社賞｣

認証・表彰一般財団法人船井財団は3日、社会に著しい貢献が期待できる法人を表彰する「グレートカンパニーアワード2019」をこのほど開催し、9000社超の選考対象から特に優れた企業として7社を選定した、と発表した。8月22日、グランドプリンスホテル新高輪（東京都港区）で授賞式を行う。

▲2018年度授賞式の様子

7社のうち、物流関係からは静岡県島田市の運送会社「山岸運送」が「働く社員が誇りを感じる会社賞」に選ばれた。

同社は61年に創業、人手不足とドライバーの高齢化が深刻化するなか、新卒採用を目的に16年に社会人硬式野球クラブチーム「山岸ロジスターズ」を立ち上げ、中小の運送会社では異例の初年度25人、2年目10人という大量の新卒採用に成功。

事業では、自社で物流センターを所有して空車走行を減らし、生産性を高めて労働時間を短縮化。整備部門を強化することで中古トラックを有効活用して車両費を抑え、その分を給与や福利厚生に充てる手法で「人が集まり、働きやすい環境づくり」を優先しながら業績を上げているという。