ソフトB、トラック隊列走行試験で5G活用に成功

荷主ソフトバンクは11日、5Gの新たな無線方式（5G-NR）の無線伝送技術を使った車両間通信の屋外試験として、新東名高速道路でトラック隊列走行の実証実験を行ったと発表した。

信頼性が高く遅延しにくい5G-NRの特長を生かし、先頭車両が有人運転で後続車両が自動運転で先頭車両を追従する、トラック隊列走行の車両間で制御情報を共有し、車間距離自動制御を行うことに世界で初めて成功。この結果を受け、同社は「今回の成功は、トラック隊列走行の早期実用化に寄与するもの」と評価している。

実験では新東名高速道路の試験区間（14キロ）を時速70キロで走行する3台のトラック車両間で、5Gの車両間通信を用いて位置情報や速度情報などを共有し、リアルタイムで「協調型車間距離維持制御」（CACC）を実施。一般車両が走行する高速道路（公道）という実用的な環境下で実験を行い、CACCによる安定した隊列維持に成功した。

▲トラック隊列走行実験の構成