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ドローンで離島間無人物流、ANAと五島市

2019年8月29日 (木)

ロジスティクスANAホールディングスは29日、長崎県五島市で自律制御システム研究所、NTTドコモ、プロダクションナップ(長崎市)と協力し、人が住む離島間にドローンを用いた物流網を構築する実証実験を行う、と発表した。

「二次離島地域」の住民生活の利便性向上を目指すもので、今後、五島市無人物流協議会(仮称)を立ち上げ、地域住民、域内の小売事業者、医療事業者などと連携体制を作って今年度中に20日間の実証を行う。

五島市は内閣府地方創生推進交付金事業の「ドローンi-Landプロジェクト離島間無人物流実証事業」の委託事業者としてANAHDを採択した。9月25日から10月4日と、2020年1月頃に合わせて10日間を予定している。実証は福江島と黄島、赤島を結ぶルートで実施。生活用品、食品、医薬品などを運ぶ。

赤島は福江島の南、7キロ沖に位置する有人島で福江港から15キロ、定期船で30分程度の距離にある。商店、水道はなく、福江島から食料などを取り寄せるか福江島に買い物に出る。1955年には350人以上が暮らし、伊勢海老などの漁が盛んだったが、現在は雨水を貯水して10世帯13人が生活している。

黄島は福江島の南、8キロ沖に位置。定期船が1日に2回、福江-赤島-黄島と結ぶ。島内には商店が一軒と民宿が2軒あり、水道も整備されている。650人いた人口は現在、25世帯35人に減少している。「釣りの聖地」ともいわれる五島の中でも釣り客が集うことで知られる。翼の王国では猫島として紹介された。