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大和ハウス工業・芳井社長、ことしの1文字は「革」

2020年1月6日 (月)

ロジスティクス大和ハウス工業が6日までに発表した芳井敬一社長の年頭所感の要約は次の通り。

(以下、要約)

▲芳井敬一社長

昨年は元号が「令和」へと代わり、歴史的な節目の年となった。一方、台風や豪雨など各地で自然災害が猛威を振るい、多くの被害に見舞われた年でもあった。住宅業界では10 月に消費税増税が施行され、新設住宅着工戸数への影響は限定的であったものの、依然として力強さに欠ける状況が続いている。このような中、当社においては多くの不祥事を起こし、迷惑と心配をかけてしまった。

新年を迎え、創業65 年目を迎える当社の新たなスタートに際し、私が本年掲げる一文字「革(かく)」をテーマに3つのお願いがある。

1つ目は、「改革」。これは「革」がもつ意味「たるんだものを建て直す」の実践である。今、まさに社員一人ひとりが不祥事を二度と起こさないよう、法令遵守の下、ルールに則った業務を行う「凡事徹底」が求められている。また、働き方改革の実践も喫緊の課題である。中でも、現場の技術者不足の解決策として、デジタル技術によるデジタルトランスフォーメーションやAI・IoT の活用によって、省人化や無人化に取り組み始めている。加えて、東京五輪中は東京を中心に大規模なテレワークの実施など、この機に職場環境の改善に取り組む。既存業務の効率化と改革を進めるため、皆さんが新たな働き方のアイデアを出し合うことで「より良い会社」にしていこう。

2つ目は、「変革」です。創業者の石橋信夫は「企業は三十年、次を背負う事業をつくれ」と説いた。つまり、われわれ役職員は時代にあわせて事業を「変革」していくことが求められている。かつて当社が開発したニュータウン「ネオポリス」は、時が経ちオールドタウン化している。世の中がモノの消費からコトやトキを消費する時代に変化していく中で、当社が開発した街を再耕する「リブネスタウンプロジェクト」を通じてサステナブルで、次代につながる街づくりに挑戦してほしい。

最後は事業の原点である人財育成の「革新」。日本を取り巻く政情は不安定だが、役員・管理職はこのような不透明な時代を生き抜く力を部下に教示してもらいたい。社業が発展していく中で、当社は幾多の試練を乗り越え、今日にいたっている。これまで当社を支えてきた役員・管理職が若手社員にこの厳しい環境に打ち勝つ力が備わるよう、働きかけてほしい。

本年、当社はこれまでの仕事の仕方をあらためる「革(かく)」の時代を迎えた。この時代を生き抜くためにも、役職員は将来の大きな「夢」を持ち、それに向かって前進し続けよう。皆さんの成長をとても期待している。この難局をともに乗り越えよう。