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三菱重工、原動機と汎用・特車分野のエンジン事業統合

2012年9月12日 (水)

産業・一般三菱重工業は10月1日付で、原動機事業本部が担当するエンジンのうち出力4000-1万5000キロワットの定置用エンジン事業と、汎用機・特車事業本部が担当する4000キロワット以下のエンジン事業を統合する。

 

エンジン事業は、世界的に分散型電源の需要が拡大しているほか、シェールガス開発の活発化によりガスエンジン市場の拡大が期待されているため、海外市場攻略の加速やガスエンジン市場でのアフターサービスの強化などが急務となっていた。

 

今回の事業統合は、こうした市場の動向をにらんだもので、営業、開発、サービス面にリソースを集中することで、シナジー効果を最大限発揮させるのが狙い。

 

具体的には、高出力・高効率なガスエンジンの開発をはじめとしたガス分散型発電事業の強化を図るとともに、エネルギーソリューション組織を発足させ、最近のエネルギー市場動向に対応した総合ソリューションビジネスの展開を本格化する。

 

これにより、エネルギーコストの削減、環境負荷低減、エネルギー関連設備対応などのシステムを提案・提供して、顧客のニーズに対応する。

 

統合後の事業は汎用機・特車事業本部が担当することとなるが、生産拠点・国内営業窓口は変更しない。同社は「今回の統合に伴い、厳しい市場環境の変化に対応する俊敏で強靭な事業体制を構築、エンジン事業の更なる強化・拡大に取り組んでいく」としている。