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エスライン、特積み低調で4-6月期営業益4割減

2020年8月6日 (木)

財務・人事エスラインが6日発表した4-6月期(2021年3月期第1四半期)連結決算は、売上高116億1100万円(前年同期比5.1%減)、営業利益1億1100万円(40.8%減)、四半期最終利益1億600万円(27.2%減)となった。

トラックによる企業間輸送を中心とした輸送サービス部門では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外からの輸入貨物が激減し、国内輸送が減少。主力の特別積み合せ貨物運送事業の荷動きが低調となり、貨物輸送量は10%減少した。

商品保管や物流加工を行う物流サービス部門では、昨年から稼動を開始したエスラインギフとエスライン郡上の新物流センターで保管業務が順調に推移し、菓子卸問屋や日用雑貨品の保管業務が増加したものの、海外からの商材調達が滞り、衣料品関連量販店や大手流通グループの専門店向け加工業務が大幅に減少、部門全体では減収となった。

大型貨物の個人宅配を行うホームサービス部門では、配送料金の改定に加え、エアコンや冷蔵庫を中心とした白物家電の買換え需要増や、特別定額給付金による家電製品の購入もあり、配送、設置業務が大幅に増えた。引っ越しサービスは、単身・家族の引越が大幅に減少したが、法人関係の事務所引越が順調に獲得できた。

利益面では、燃料単価が安価で推移したことで燃料費が減少し、貨物輸送量の減少、運行効率の改善による幹線傭車や、土曜日・休日の集配作業の見直しなど傭車費の削減策を実行して費用が減少したものの、収入の減少を補うまでに至らず、減益となった。

通期は売上高465億5000万円(前期比5%減)、営業利益9億5200万円(2.3%減)、最終利益6億2400万円(80%減)を見込む。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/1Q20/3/通期20/3/3Q20/3/中間
売上高11,611 [-5.1%]48,999 [-0.3%]37,461 [-0.1%]24,860 [1.7%]
営業利益111 [-40.6%]974 [-42.3%]859 [-45.7%]561 [-37%]
最終利益106 [-26.9%]3,118 [221.8%]510 [-38.3%]311 [-45.4%]
売上高営業利益率1.0%2.0%2.3%2.3%