商船三井、比で日系企業向け外国人材コンサル事業

国際商船三井は9日、フィリピンの船員紹介会社と共同で、外国人人材コンサルティング事業を手がけるMMエンパワー社を同国に設立したと発表した。

フィリピン人船員は、商船三井が運航する船舶乗組員の中核を担っており、同社は長年にわたり人材紹介会社のマグサイサイ社と現地で教育・訓練を実施してきた。

こうした背景から、同社は現地での人材育成ノウハウを生かして船員以外の領域でもマグサイサイ社と連携し、日系企業向けの外国人人材コンサルティング事業に進出。具体的には、外国人人材需要の発掘から現地教育のカスタマイズ、運営、送り出しまでのサポートを行う。

商船三井は、日本政府が国内産業の深刻な人材不足を受け、外国人人材の受け入れを拡大する方針をとっていることを踏まえ、世界最大の労働者供給国であるフィリピンと日本の橋渡しを担う事業として発展させていく方針。

▲事業の概要（出所：商船三井）