財務・人事SBSホールディングスが12日に発表した前12月期連結決算は、新型コロナウイルスの影響が物流業界に広く及ぶなか、物流事業で前期並みの売上を維持するとともに、不動産事業の増収分が寄与する形となり、売上高2571億円(前期比0.6%増)、営業利益109億円(7.7%増)、最終利益68億円(12.3%増)で着地した。
物流事業は事務用機器、百貨店、外食などの企業間物流と海外ビジネスで新型コロナウイルスの影響を大きく受けた一方、即日配送事業では市場が拡大するEC需要を取り込み、生活物流、ネットスーパー分野で高まる物流需要も下支えとして減収を回避した。
不動産事業は長津田物流センター(横浜市緑区)の信託受益権のうち40%を売却し、部門売上93億円(19.8%増)、同利益45億円(20.4%増)として全社業績に寄与した。
今期は期初からSBS東芝ロジスティクスが連結対象に加わるため、売上高3800億円(前期比47.7%増)、営業利益150億円(36.8%増)、最終利益84億円(23%増)と、大幅な増収増益を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)20/12/通期 | 20/12/3Q | 20/12/中間 | 20/12/1Q | |
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売上高 | 257,192 [0.6%] | 191,619 [0.5%] | 129,139 [1.7%] | 68,809 [6.5%] |
営業利益 | 10,960 [7.7%] | 8,562 [9.8%] | 6,243 [12.5%] | 5,079 [32.4%] |
最終利益 | 6,826 [12.3%] | 5,363 [13.5%] | 4,131 [23.1%] | 3,073 [36.2%] |
売上高営業利益率 | 4.3% | 4.5% | 4.8% | 7.4% |