財務・人事名鉄運輸が10日に発表した2021年3月期の通期連結業績は、売上高が4.3%減の1120億5500万円、営業利益が23.2%減の36億2300万円、最終利益が12.6%減の26億6500万円となった。コロナ禍の影響を大きく受けた上期に比べて、下期は各項目が改善したものの、最終的には減収・2桁減益で着地した。
同社によれば、外出自粛に伴い通販関係の個人向け配送が大幅に増加し、企業間の輸送も国内消費の高まりを受けて回復基調にあるものの、コロナ禍以前の水準に回復するまでには至らなかったという。
なお、今期の売上高は1.7%増の1140億円、営業利益は4.9%増の38億円、最終利益は6.2%増の25億円を見込む。
同社は3月に公表した新たな中期経営計画では、21年度から23年度までをコロナ禍からの回復期と位置付け、23年度には19年度と同水準に達することを目標としている。