フード食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地(東京都品川区)は26日、廃棄食材に付加価値をつけてアップグレードした「アップサイクル食品」のみ販売する食品ロス解決サービス「Upcycle by Oisix」(アップサイクル・バイ・オイシックス)を7月8日に始めたと発表した。廃棄食材を再び食品に戻すことにより、食品ロスを削減できることから、食材の無駄をなくし環境負荷低減につなげる実効性のある取り組み。廃棄食品を集めて再生した食品を市場展開することで、新たな物流ビジネスを創出する可能性もあり、食品業界をはじめ広く社会から注目を集めそうだ。
同社は「Upcycle by Oisix」サービスの開始に伴い、食品ロス削減取組の対象を製造委託先および原料仕入先の提携工場1700か所に広げて、サプライチェーン全体での食品ロス削減に取り組む。
提携先食品工場などから集めた廃棄食材を、アップサイクル食品として菓子に再生して販売する。今回開始したサービスの第1弾として商品化した、冷凍ブロッコリーの工場で花蕾をカットして残った茎を活用した「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」と、大根の漬物工場で廃棄された皮を使った「ここも食べられるチップス だいこんの皮」は、発売から1週間で当初計画を大きく上回る売れ行きで、着実に食品ロス削減を実現しているという。

▲ここも食べられるチップス「ブロッコリーの茎」(左)、「だいこんの皮」(右)(出所:オイシックス・ラ・大地)