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東京建物、物流施設開発の全国展開に着手へ

2021年8月6日 (金)

拠点・施設東京建物が「T-LOGI」ブランドの物流施設の全国展開に乗り出す。福岡県須恵町と京都市伏見区、愛知県一宮市にマルチテナント型物流施設を開発するほか、大阪市西淀川区では物流施設開発計画に共同参画する。ともに九州圏、近畿圏、中部圏における初の物流施設開発案件となる。消費スタイルの変化や新型コロナウイルス感染症の拡大による宅配ニーズの高まりで、物流業界は物量の増加や種類の多様化への対応を迫られている。東京建物は、首都圏の「一本足」戦略から脱却し、他の都市圏での物流施設開発にも注力することで、収益力向上と顧客ニーズのさらなる獲得を目指す戦略だ。

東京建物は6日、福岡県須恵町と京都市伏見区、愛知県一宮市に物流施設の開発用地を取得したと発表。「T-LOGI福岡」「T-LOGI京都伏見」「T-LOGI一宮」(いずれも仮称)の名称で、物流施設を建築する。大阪市西淀川区では、センターポイント・ディベロップメント(東京都千代田区)と共同で、物流施設「大阪物流施設プロジェクト」(仮称)を開発する。

▲「T-LOGI」ブランドの全国普及を目指す(出所:東京建物)

東京建物は、これまで首都圏で計8件の物流施設開発案件を展開してきた。しかし、宅配サービスの急速な定着が進んだことで、首都圏以外の大都市圏でも物流施設のニーズが高まってきたことから、全国展開に乗り出すことを決めた。

東京建物が初進出する九州圏、関西圏、中部圏では、物流施設の空室率が低く、完成後間のない物件では、満床状態が続くケースも珍しくない。東京建物の新規開発は、荷主企業や物流事業者の注目を集めそうだ。

「T-LOGI福岡」(仮称)の概要

所在地:福岡県須恵町新原16-10
敷地面積:9312平方メートル
延床面積:1万6600平方メートル(予定)
構造:地上3階建て(予定)
交通:九州自動車道/福岡高速「福岡インターチェンジ(IC)」9キロメートル、「大宰府IC」9キロメートル
着工:2021年5月21日
完成:2022年4月末(予定)

「T-LOGI京都伏見」(仮称)の概要

▲周辺地図(クリックで拡大)

所在地:京都市伏見区横大路菅本2-3他
敷地面積:1万1428平方メートル
延床面積:2万5500平方メートル(予定)
構造:地上4階建て(予定)
交通:第二京阪道路「伏見IC」2.5キロメートル、「巨椋池IC」4.9キロメートル
着工:2022年夏(予定)
完成:2023年夏(予定)

「T-LOGI一宮」(仮称)の概要

所在地:愛知県一宮市萩原町林野字鷲宮52-1他
敷地面積:3万3244平方メートル
延床面積:8万平方メートル(予定)
構造:地上4階建て(予定)
交通:東海北陸自動車道「一宮稲沢北IC」0.3キロメートル、「一宮西IC」2キロメートル
着工:2022年春(予定)
完成:2023年秋(予定)
「大阪物流施設プロジェクト」(仮称)の概要
所在地:大阪市西淀川区佃5-1-34
敷地面積:1万5336平方メートル
延床面積:3万1136平方メートル(予定)
構造:地上4階建て(予定)
交通:阪神高速道路3号神戸線「大和田出入口」1.8キロメートル
着工:2021年夏(予定)
完成:2022年秋(予定)