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ナビタイム、法人向けに巡回経路検索機能を追加

2021年9月29日 (水)

サービス・商品ナビタイムジャパン(東京都港区)は29日、法人向け運行管理サービス「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」、法人向け開発サービス「ナビタイムAPI」「ナビタイムエンジン」の3サービスで、出発地から最終訪問先までの所要時間を短縮できるように複数経由地を並び替える、新たな巡回経路検索機能の提供を開始した。

巡回経路検索は、複数の訪問先までの経路や時間を最適化した順番に並び替えたルートを検索し、配車計画を作成する機能で、これまでは訪問先を巡って帰庫地点(車庫や営業所など最後に車両を停める場所)までの所要時間などを考慮し、ルート全体の最適化を行っていた。

一方、利用者からは「着実にすべての配送先に遅配せずに訪問したい」「顧客の訪問を優先し、訪問完了した上で急がず帰庫したい」という要望が寄せられていたため、最終訪問先までの所要時間を優先し、配達完了までの時間をより短縮したルートを検索できるようにした。

(出所:ナビタイムジャパン)

帰庫までのルート全体の最適化よりも、配達完了までのルート最適化を優先した機能で、個人宅への配送や店舗への納品など、実際の利用シーンを想定した300ルート(平均訪問先数15件、最終訪問先まで1時間以上のルート)で、帰庫地点までの全体ルート最適化と、最終訪問先までの所要時間短縮を優先したルート最適化を比較した結果、85%のルートで出発から最終訪問先までの所要時間が短くなった。時間としては平均で20分早くなり、最大では、1時間以上早くなるケースもあった。

同社は「最終訪問先をどこにすれば最も効率的かは、ユーザーが指定しなくても、システム側ですべての経由地の場所から所要時間などを計算し、いち早くすべての訪問先への配送などを完了できる順に自動で並び替え、巡回順とルートを提案する。配送完了までの所要時間をできるだけ短縮することで、配送業務の効率化はもちろん、物流企業として最も避けたい遅配リスクをできる限り低減し、顧客満足度の高い配送サービスを提供する一助となれば」とアピール。

これまで通り、帰庫地点までの全体を最適化したルート検索にも対応しており、企業側の用途や状況に合わせて、帰庫までをトータルで早く回る配車計画と、最終訪問先まで早く配送する配車計画を使い分けることができる。