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スギノマシン、可搬能力を高めた産業用ロボを開発

2021年10月8日 (金)

サービス・商品産業機械メーカーのスギノマシン(富山県魚津市)は7日、産業用ロボット「スイングアーム式コラムロボット」の2品種において、最大可搬質量を増やしたタイプを開発したと発表した。10月20日に開幕する「メカトロテックジャパン(MECT)2021」に出品する。

4軸で可搬質量が20kgのタイプ(当社従来機の2.8倍)と、6軸で可搬質量が50kgのタイプ(同3.3倍)の2種類を新たに開発。工場内の人手不足解消や生産性向上のための自動化ニーズが高まるなか、当社の工作機械や洗浄機の装置間搬送用ロボットにおいて、より大きなワークへの対応が求められていた。そこで、ワークサイズや動作範囲に適したリーチ半径への見直し(拡大)や、高剛性で軽量なアーム構造の採用などにより、従来機よりも大きな可搬質量に対応させた。

▲左から4軸20キロ水平タイプ、6軸50キロ垂直タイプ(出所:スギノマシン)

ロボット本体上部や背面へアームの飛び出しがなく、狭いエリアでの作業が可能。独自構造により、剛性や上下・左右方向への直進性が高いのも特徴だ。

4軸20kg水平タイプは、軽量なアームとリンク機構を組み合わせた独自構造により高速動作が可能。スカラ型ロボットのようなアーム上部への垂直軸の飛び出しがないため、水平軸を含むロボットの高さ低減や180度の旋回動作が可能だ。

6軸50kg垂直タイプは、アームを下向きに折り畳んだ時の最小旋回半径が515mm以下のため、装置間などの狭いエリアへの設置や省スペースで旋回動作ができる。