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ターミナルトラクター市場、26年に1000億円と予測

2021年10月15日 (金)

調査・データグローバルインフォメーション(川崎市麻生区)は15日、ターミナルトラクターの世界市場について、2021年の7億1800万米ドル(820億円)から年率4.1%のペースで成長し、26年には8億7700万米ドル(1000億円)に達するとの予測を明らかにした。

ターミナルトラクターは、主に港の倉庫やターミナルで40フィートまたは20フィート換算ユニット(TEU)の貨物を扱うために使用される機器。新興国の経済成長や新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞からの回復もあって、ターミナルトラクターの需要が高まっている。ターミナルトラクターの主要市場は北米だが、欧州やアジア太平洋地域でも増加が著しい。

コロナ禍による経済活動への影響が落ち着いてきた20年末以降、世界各地における主要産業の回復に伴い、世界貿易が堅調に回復していることが、需要を後押ししている。世界貿易機関(WTO)は、世界の商品貿易量は20年に5.3%減少したものの、21年には8%増加すると予想。20年第2四半期に底を打って以来、回復が続いていることから、ターミナルトラクターの需要は堅調に推移すると分析している。

経済成長とともに、実店舗からデジタルショッピングへの急速なシフトも、市場拡大の原動力となっている。インターネット普及率の上昇に伴うオンラインショッピングの普及拡大で、電子商取引はさらに活発になることが予想される。配送センターでの仕分けなどの作業時間を短縮するために、商品の積み下ろし用のターミナルトラクターが必要とされることから、荷役用ターミナルトラクターの需要も高まるとみている。