調査・データ国土交通省は20日、ことし7月の国土交通月例経済を発表した。海上や航空の貨物輸送で大幅な増加がみられ、新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞から回復基調にあることを反映している。
トラック貨物輸送量は、宅配貨物取扱個数が前年同月比1.0%減の4億2631万8000個で2か月ぶりの減少。特別積合せトラックは同3.6%増の577万1805トンで10か月連続の増加となった。
日本貨物鉄道(JR貨物)の輸送量は、同4.3%増の218万1811トンで、3か月連続の増加。コンテナは同5.2%増の156万7661トンで4か月連続の増加、車扱は同2.0%増の61万4150トンで3か月連続の増加だった。なお、8月の速報値はJR貨物全体で同13.2%減の173万2309トンと大幅に落ち込んでおり、西日本や東海での大雨による貨物列車の運休が影響したとみられる。
内航海運は、貨物船が同13.6%増の1712万7000トン。油送船も同16.7%増の939万6000トンで、ともに4か月連続の増加となった。
外航海運は、外貿コンテナの輸出が同7.1%減の70万9000TEUで4か月ぶりの減少、輸入が同6.2%増の76万5000TEUで6か月連続の増加。海上貨物の輸出は同38.1%増の5兆391億9600万円で5か月連続の増加、輸入は同29.6%増の4兆9097億1500万円で6か月連続の増加だった。
航空貨物は、国内線が同6.0%増の4万2261トンで4か月連続の増加、国際線は同60.1%増の15万3951トンで8か月連続の増加。航空貨物の輸出は同34.7%増の2兆3168億4900万円で5か月連続の増加、輸入は同26.2%増の2兆104億8800万円で7か月連続の増加だった。
普通倉庫の6月の月間入庫高は、同7.1%増の253万4000トンで4か月連続の増加、月末保管残高は同6.4%減の512万8000トンで5か月連続の減少。普通倉庫回転率は同6.1ポイント上昇し49.4%。率の上昇は4か月連続だった。