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伊勢湾海運、荷量増や海上運賃高で通期上方修正

2021年11月11日 (木)

(出所:伊勢湾海運)

財務・人事伊勢湾海運は11日、2022年3月期の通期連結業績予想を上方修正すると発表した。ことし5月13日公表の前回予想数値について、売上高を435億円から500億円に、営業利益を18億7000万円から25億円に、経常利益を23億5000万円から29億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を15億3000万円から18億5000万円にそれぞれ引き上げた。

第2四半期連結累計期間について、グループの取扱貨物量が想定を上回るペースで推移。海上運賃が高騰している欧米向きの取扱貨物量が増えたことも追い風となり、売上高は前回の予想数値を上回った。利益面も増収効果により前回の予想数値を上回った。通期業績についても、第2四半期累計期間の実績を踏まえ、上方修正に踏み切った。

11日発表した2022年3月期第2四半期累計連結決算は、売上高が236億6400万円、営業利益が10億7700万円、経常利益が13億3500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が8億1600万円となった。

今期より会計基準の見直しを実施していることから、前年同期の増減率は公表を見送ったが、実質的には増収増益とみられる。

輸出が底堅く推移したことに加えて、着実に回復している製造業の生産活動にけん引され、金属加工機や国内鋼材をはじめとした取扱貨物量全般が堅調に推移した。海上運賃の高騰による欧米向き取扱貨物量の増加も業績を押し上げた。