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（出所：三菱ふそうトラック・バス）
調査・データ三菱ふそうトラック・バス（川崎市中原区）は24日、電気小型トラック「eCanter」（イーキャンター）による配送実証を北海道で初めて行うと発表した。生活協同組合コープさっぽろ（札幌市西区）が展開する宅配サービス「トドック」用車両にイーキャンターを導入。2022年1月に札幌市内で実証する。
今回の実証は、市街地や傾斜地での実走行距離や充電・配送時間、バッテリーの消費電力などのデータ測定をコープさっぽろが行い、寒冷地における配送実務におけるイーキャンターの性能を確認する狙い。コープさっぽろは、物流におけるCO2排出量削減を推進し、北海道内での宅配業務のカーボンニュートラル化におけるさらなる取り組みと位置付ける。
カーボンニュートラル輸送の実現に向けた動きが世界的に拡大するなかで、電気で駆動することで排出ガスが一切出ないイーキャンターは、多様な用途の配送における排出ガス削減に貢献する。従来のディーゼル車と比較して騒音や振動が少ないため、特に都市内輸送における配送ニーズに対応し、ドライバーの負担を軽減する車両としても、これまで国内外の顧客から高く評価されている。
イーキャンターは、既にノルウェーやフィンランドといった寒さが厳しい地域から、スペインなどの温暖な地域まで、多様な環境下にある国々で稼働している。三菱ふそうトラック・バスは、今回の配送業務での実証実験を契機として、国内の寒冷地で問題なく導入できることの顧客認知を広げるとともに、脱炭素化を図れる輸送の実現を目指す。
