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TRUST SMITH、食品宅配経路最適化システム提供へ

2021年12月16日 (木)

(イメージ)

フードTRUST SMITH(トラストスミス、東京都文京区)は15日、フードデリバリーの宅配経路を最適化するAI(人工知能)アルゴリズムの提供を始めたと発表した。フードデリバリーにおける人手不足の解消や配送業務の効率化、配送者の負担軽減に貢献する取り組みとして注目を集めそうだ。

トラストスミスがこのたび開発したAIアルゴリズムは、宅配車両が複数の店舗のオーダーを宅配する場合に、効率的な配送計画を構築できるのが特徴だ。従来は、このようなケースではシステムにおける最適な宅配割り当てや経路生成が難しかった。

このアルゴリズムを活用することにより、複数の店舗を経営する飲食チェーンにおけるフードデリバリーをより効率的なものとすることが可能となる。

まず、複数のドライバー・発着点に対して最適化を行うことが可能となる。一般的なフードデリバリーのシステムは1つの店舗が受けた注文に対してドライバーが配達を受注する「1対複数」の構図であることが多い。しかし、全体を俯瞰した最適化が出来ないことが欠点である。今回開発したアルゴリズムを活用した最適化システムは、「複数対複数」の店舗とドライバーに対して最適化を行うことができる。全体を考慮して最適化できるため、従来システムよりもコスト面や配送時間の効率化を図れるという。

さらに、ニーズに合わせた最適なアルゴリズムの構築も可能だ。移動距離や配送時刻、配送量・料金など多様な条件に合わせて優先順位付けをする際に、それぞれのニーズに対して最適なアルゴリズムを構築する。トラストスミスは顧客ごとにコンサルティングを担当する専属メンバーがニーズを吸い上げる体制を作り上げることで、ニーズ探索を踏まえた最適な改善策を提示できるという。