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日通、ドローンによる災害時や緊急時輸送を実証

2021年12月23日 (木)

▲夜間飛行の様子(出所:日本通運)

調査・データ日本通運は22日、日通総合研究所(東京都港区)と共同で災害時輸送や医薬品などの緊急輸送を想定したドローン活用実証実験を「NXグループ伊豆研修センター」(静岡県伊豆の国市)で実施したと発表した。

今回の実証実験では、実際の災害時輸送を想定して24時間対応を確立するため、国内物流業界で初めてとなる夜間飛行を実施。ドローンポートが設置できない状況を想定した、走行中のトラックや傾斜面からのドローン離着陸も行った。

▲走行中のトラック荷台からの飛行(出所:日本通運)

遠隔地からの医薬品輸送を想定し、既存の航空貨物輸送とラストワンマイルのドローンを組み合わせた一貫輸送における品質確保を確認。日本通運が独自に開発した梱包資材を用いて、保冷や保温といった温度帯管理や位置情報追跡などの状態管理テストを実施したほか、自動離着陸・自律飛行のもと、現状の技術レベルの検証と実用化に向けた課題を抽出した。

日本通運は、ロジスティクスエンジニアリングの研究・開発の一環としての今回の実証実験を契機として、ドローンの運航や安全管理に向けた課題解決に取り組みながら、ドローン活用による災害時やSDGs達成に向けた輸送体制の構築を進めていく。