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日本郵船の欧州合弁、CO2輸送で船級認証取得

2022年4月7日 (木)

▲PCO2 tank systemを備えた液化CO2輸送船のイメージ(出所:日本郵船)

認証・表彰日本郵船は6日、ノルウェーの合弁会社Knutsen NYK Carbon Carriers(クヌッツェンNYKカーボンキャリアーズ、KNCC)が、液化CO2を常温で輸送・貯留可能な貨物タンクシステム「PCO2 tank system」(PCO2タンクシステム)について、ノルウェー船級協会のDNVから船級認証を取得したと発表した。液化CO2を常温で海上輸送・貯留可能な貨物タンクシステムが船級認証を得るのは世界初という。

同船のコンセプトとしては、液化CO2を0度から10度の常温で、かつ35から45バールの高圧下で輸送することで、CO2の回収・利用・貯留を指すCCUSバリューチェーンでのコスト削減を実現する。液化CO2を低圧下または中圧下で輸送する場合と比較し、より大型の船型で輸送することができ、輸送効率を上昇させる。

常温高圧下での輸送は、液化CO2の輸送から地層への貯留に至るまで、液化CO2の圧力や温度などを比較的均一に保つことができ、CCUSバリューチェーンにおける取り扱いがより容易になり、全体を通じたコストも削減できる利点がある。

KNCCは、将来的なCCUSバリューチェーンの拡大に向けた取り組みとして、液化CO2輸送船の運航を早期に実現し、CCUSバリューチェーンへの参画を目指すとしている。

日本郵船、ノルウェー企業と液化CO2輸送技術開発