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拠点・施設低温物流施設にかかる不動産投資信託や物流ソリューション事業を展開する米リネージュ・ロジスティクスは20日、世界的な豚肉生産・加工会社の米スミスフィールド・フーズ向けに開発した次世代流通センターを開設したと発表した。
米カンザス州オレイサに開設された新拠点は、2000万立方フィートに6万2000ものパレットを保有できる規模を誇る。大規模流通センターの自動化によって業務効率化を推進し、スミスフィールドの流通ネットワーク強化を図る。
施設内には在庫の搬出入と施設内移動のための18台のクレーンや、温度管理されたレイヤーピッキングシステムを備える。従来は手動で行われていたパレットの分解・組み立て作業は、レイヤーピッカーで自動で行われるようにした。これらにより、施設内の製品移動の97%を完全に自動化するという。
食品冷凍には、リネージュが特許を取得しているブラスト・セル技術を用いることで、従来のものより凍結時間とエネルギー使用量を半減させ、スミスフィールドの事業における持続可能性を支援する。2030年までに事業内での温室効果ガス排出量を30%削減し、食品廃棄物を半減できる。
施設内の最新設備に加え、スミスフィールドの製品に対する顧客体験を可視化して制御するプラットフォームを整備。在庫を確認したうえで適時にアラートを受け取る機能を持ち、スミスフィールドは必要な分の注文と出荷を実行できるほか、製品が必要な時に顧客に確実に届けられるようにする。