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「GLP福岡粕屋」完成、JP楽天ロジが専用施設に

2022年4月27日 (水)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は27日、大型物流施設「GLP福岡粕屋」(福岡県粕屋町)の建築工事を完了したと発表した。JP楽天ロジスティクス(東京都千代田区)がEC(電子商取引)をはじめとする商品の保管や配送業務の専用施設として全フロアを賃借することが決まっている。

▲「GLP 福岡粕屋」外観(出所:日本GLP)

日本と周辺アジア諸国との玄関口となる福岡県では、EC(電子商取引)需要やアジア市場への輸出拡大、福岡都市圏の人口増などから、今後も高い物流ニーズが見込まれる。楽天市場に関わる包括的な物流サービスを構築するワンデリバリー構想のもと、JP楽天ロジスティクスは先進的な新拠点の開設により需要拡大に対応する。

GLP福岡粕屋は、九州自動車道・福岡インターチェンジ(IC)から1.5キロと近く、福岡市内のみならず、九州全域への配送拠点として機能性が高い。JR福北ゆたか線「門松駅」を最寄りに、周辺には住宅地や工業団地も多いことから、雇用確保の面でも優位性が高い。

▲エントランス埋蔵文化財陳列スペース(出所:日本GLP)

設備面では、敷地内を車両が周回できる仕様になっており、入出荷エリアを分けられる両面トラックバースを備えて効率性を向上させた。庫内でマテリアルハンドリング機器がスムーズに稼働できるよう、設計段階で施設との干渉状況を確認しやすくするとともに、さらに高度なマテハンシステムの採用を想定した、十分な電力供給の確保や防火区画の設定を行った。カフェテリアや無人売店などを設置するスペースを設け、労働環境にも配慮した。

日本GLPの帖佐義之社長は、JP楽天ロジスティクスによる「GLP福岡粕屋」の全棟利用に謝意を示すとともに、「福岡エリアでは近年先進的物流施設への需要が高まっており、今後も需要が見込めることから、引き続き積極的な開発を行っていく」としている。

GLP福岡粕屋概要
所在地:福岡県粕屋町大字上大隈字部木原758
アクセス:九州自動車道「福岡IC」1.5キロ、福北ゆたか線「門松駅」1.7キロ
敷地面積:2万500平方メートル
延床面積:4万1000平方メートル
構造:地上4階建て、鉄骨造、耐震構造
完工:2022年4月末
認証取得:CASBEE認証、ZEB認証(いずれも予定)